2011年02月10日

延命治療のこと

1年近く記事の更新をサボってしまい申し訳ありません。
諸々の事情でブログの更新を怠ってしまいました。
また、少しずつ記事をアップしていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

今回は、数ヶ月前に見たテレビの番組から感じたことを書かせていただきたいと思います。
これはNHKのクローズアップ現代(2010/12/9)という番組で、難病で延命治療を受けていた18歳の少女が自らの意志で延命治療を断り死んだという内容の放送でした。
両親は延命治療を望んでいたけれども、本人の強い希望で延命治療を中断したという内容でした。
寝たきりの状態で人の手を借りなければ生きていけない状況の中で、頭はしっかりしているために、申し訳ないという気持ちが強かったのではないかと、テレビを見ていて感じました。
また、延命治療を断る判断をする前に本人の希望で家族3人で海に行ったとのことでした。
そして、この少女は、このたった一日の思い出だけで幸せだったと番組の中で語っていました。
毎日、寝たきりで辛い思いをしている中だからこそ、こういう、ほんのちょっとした旅行でも幸せを感じることが出来たのではないかと思います。
よく幸せは相対的なものだと言われますが、日頃、何不自由なく生活している時は、一日位旅行に行っても、それほどの幸せは感じられないものだと思います。
いずれにしても、このたった一度の願いが叶ったことで、この少女は延命治療を断ち、自らの命を終わらせる判断をしたのです。

今は政治家にしろ、自分だけのことしか考えない人が増えていますが、この少女のような純粋に周りの人のことを考えられる人間の方が、はるかに大きな人間のような気がしました。

タグ:延命治療
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2010年03月14日

あがり症について

あがり症という言葉はポピュラーな言葉のようであり、ヤフーやグーグルで検索すると、200〜300万ページがヒットしますが、今も昔も、あがり症に悩んでいる人は多いように思います。
大勢の人前で話をする時などに緊張し、手や足が震えてしまうとか、汗が異常に出てしまうとか、言葉が詰まってしまうといった形で現れることが多いと思います。
そして、インターネットのサイトの中には、あがり症を5分で治せるとか、簡単に治せるといった内容のものも多く見られますが、こういう情報は、あまり信頼できないものだと思います。
つまり、あがり症の元になっている神経症は、長い年月をかけて身に付けてきた誤った考え方や行動の仕方が根本的な原因になっているのです。
これは森田療法では「気分本位のクセ」と言っていますが、この癖は、すぐにパッと直るようなものではないのです。
少なくとも、1年くらいは、森田療法の考えに沿って、努力方向の軌道修正をしていくことが大切になってくるのです。
また、あがり症は、脳内の異常物質とか、神経など、身体的な原因から来るものではなく、心の置き所、つまり、対人関係における緊張や不安に対する「とらわれ」から起こってきますので、いくら薬を飲んでも、これだけでは根本的な解決には結びつかないものなのです。
ですから、簡単に治るとは考えない方が良いと思います。
聖書の言葉に「狭き門より入れ」というものがあったと思いますが、初めは大変そうに見えても、森田療法などで、きちんとした対応をしていった方が、結果的には早く、あがり症の辛さから抜け出すことが出来ると思います。

タグ:あがり症
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2010年02月14日

身体表現性障害のこと

昨日か一昨日の朝日新聞の生活欄の「どうしました」というコーナーで「身体表現性障害」のことが書かれていました。
私も何度か、この名前は目にしたことがありましたが、ここでは、何らかの身体的な症状が出ているのに、検査しても異常が見つからず、他の精神疾患でもない病態を言うと書かれていました。
相談者の方は吐き気と喉の違和感に悩んでいるとのことでしたが、大学病院で「身体表現性障害」と診断され、向精神薬などを飲んでいるけれども、1年経っても回復せず、仕事も休んでいるとのことでした。
これに対して回答者のお医者さんは通院しながら臨床心理士によるカウンセリングを受けるのも一つの方法と答えられていましたが、これで相談者の方が納得されただろうかと、人ごとながら心配になってしまいました。
というのも、この「身体表現性障害」という症状は、かつて自律神経失調症とか普通神経症と言われていたものであり神経症(不安障害)の代表的な症状だからなのです。
つまり、これはいくら向精神薬などを飲んでも、環境を変えても、臨床心理士によるカウンセリングを受けても、これだけでは根本的な改善に結びつかないからなのです。
つまり、吐き気や喉の違和感といった体調の悪さに対する「とらわれ」が根本的な原因になっているからなのです。
そして、森田療法の考え方を身に付けることで、この「とらわれ」が薄れてきて、初めて症状が根本的に改善してくるものだからなのです。
しかし、今は、「身体表現性障害」といった新しい症状名が氾濫していることで、何だか新しい病気のように考えられることが多く、森田療法などの昔からの優れた精神療法が日の目を見なくなっていることが非常に残念に感じています。

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